英語を勉強していると必ず耳にする
時（time）と時制（tense）
について簡潔に解説いたします。
時とは【誰にでもわかるタイムとテンスの関係】
時（time）：我々の生活時間の事で以下の3つに分けられ、これを時の３区分という。
この概念は普遍的であり、日本語や英語、その他どの言語においても当てはまる。
時制とは【誰にでもわかるタイムとテンスの関係】英語環境
時制（テンス）：定形動詞を形態的に見たもの
英語環境の時制は文法学者によって意見は異なるが、最も有力なのが以下の2時制への区分である。
これを見るとおそらくwill＋infinitiveなどを用いて未来時制を作れるのではないかという声も聞こえてきそうなので、未来時制がないと言える理由を以下に形態・意味の観点から解説する。
形態的に未来時制がないと言える根拠
willは現在形である。
現在形-過去形-未来系
would-will-？？
should-shall-？？
定形動詞の屈折≒語尾変化により動詞の時制を判断すると2通りしかない。
※ちなみにフランス語は未来時制がある
更に例をあげると
be going toもbeが現在形であるのは明らかである。
このことから定形動詞を形態的に見たものが時制（テンス）であると言える。
意味的に未来時制がないと言える根拠
定形動詞の屈折を考察すると、willが未来時制とは言えない事は簡単に理由づけできるが、更に意味的観点から見てもwillが未来時制があるということは困難である。
willは未来時のみに言及するだけでなく、未来を表す専有的な表現形式でもない
・willは意志・推量などの心的態度（モダリティ）を表現する事が出来、未来の意味のみを表す単語ではない
・be going toなど他にも未来を表す表現方法がある。
よって英語の時制は過去と現在の2つのみと言え、未来に関しては、時制と呼べないので未来表現という言葉を用いる。
時と時制とは【誰にでもわかるタイムとテンスの関係】英語例文
例1
例文：Golden Retrievers are very cute dogs.
訳：ゴールデンリトリバーはとても可愛い犬だ。
上記の例は現在時制だが、ゴールデンリトリバーが過去・現在・未来においても可愛い犬だという事に言及しており、時に関しては過去・現在・未来の3つ全てをカバーしている。
例2
例文：If it rained tomorrow, the game would be cancelled.
訳：もし明日雨が降ったら試合は中止だろうね（まぁ降らないけどね）
上記の例は過去時制だが、時は未来について言及している。
このように時と時制が必ずしも一致しないといけない訳ではない。
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